創元SF短編賞 歴代受賞作アーカイブ
早川書房と並ぶSFの名門・東京創元社が主催する公募新人賞。短編を対象とし、受賞者の第一作品集は創元SF文庫等から単行本・文庫として刊行されます。宮内悠介、酉島伝法、高山羽根子、松崎有理など、現代日本文学界を牽引するトップランナーを驚異的な打率で輩出し続ける名門登竜門です。(※単独の作品集・単行本が刊行された回を掲載)
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第12回
2021年射手座の香る夏
著者: 松樹凛
第12回創元SF短編賞受賞作を表題とする著者第1短編集
「人生の最高の一瞬」を切り取って 読者に差し出そうとする強い意志。 これこそは「青春小説」の証しだろう。(解説より)――飛浩隆 第12回創元SF短編賞受賞作にはじまるデビュー作品集 意識の転送技術を濫用し、危険で違法な〈動物乗り〉に興じる若者たち。少女の憂鬱な夏休みにある日現れた、"影"たちをつれた男の子。出生の〈巻き戻し〉が制度化された世界で、過ぎ去りし夏の日の謎を追う男性。限りなく夏が続く仮想現実世界で、自らの身体性に思い悩む人工知性の少年少女――夏を舞台とする四つの小説に、青春のきらめきと痛みを巧みに閉じ込めた、第12回創元SF短編賞受賞作を含むデビュー作品集。 ■目次 「射手座の香る夏」 「十五までは神のうち」 「さよなら、スチールヘッド」 「影たちのいたところ」
第8回
2017年七十四秒の旋律と孤独
著者: 久永実木彦
第8回創元SF短編賞受賞作収録・著者第1創作集
平穏のうちに一万年が過ぎて、 滅びたはずの創造主とぼくたちは出会った。 『わたしたちの怪獣』の久永実木彦が贈る、 優しさと痛切さに満ちたデビュー作品 第8回創元SF短編賞受賞作を収録 宇宙空間で物体がワープする際に生じる、空白の七十四秒間。この時間の存在を認識し、襲撃者の手から宇宙船を守ることができるのは、船に乗りこんだ人工知性たちだけだった――ひそやかな願いを抱いた人工知性の、静寂の宇宙空間での死闘を描き、第8回創元SF短編賞を受賞した表題作と、独特の自然にあふれた惑星Hを舞台に、乳白色をした8体のロボットと人類の末裔が織りなす、美しくも苛烈な連作長編「マ・フ クロニクル」を収める。 ■目次 「七十四秒の旋律と孤独」 「マ・フ クロニクル」 「一万年の午後」 「口風琴(くちふうきん)」 「恵まれ号 Ⅰ」 「恵まれ号 Ⅱ」 「巡礼の終わりに」
第7回
2016年半分世界
著者: 石川宗生
第7回創元SF短編賞受賞作「Margins」収録・著者第1創作集
3年前、会社から帰宅途中の吉田大輔氏は、最寄り駅から自宅までの間で一瞬にして19329人となった――第7回創元SF短編賞を受賞した表題作をはじめ、まっぷたつになった家で暮らし続ける一家とその観察に没頭する人々を描く「半分世界」、町じゅうが白と黒のチームに分かれ、何百年もの間“試合”を続ける町を舞台にした「白黒ダービー小史」など4編を収録。第39回日本SF大賞候補となった衝撃のデビュー作、ついに文庫化。
第6回
2015年神々の歩法
著者: 宮澤伊織
第6回創元SF短編賞受賞作収録・著者第1創作集
宇宙から来た高次元生命体と人間が合体した‟憑依体” VS アメリカ軍戦闘サイボーグ部隊+少女 第6回創元SF短編賞受賞! 〈裏世界ピクニック〉著者による本格アクションSF カバー+本文イラスト:窓口基(『東京入星管理局』他) 一面の砂漠と化した北京に、アメリカ軍の最新鋭戦争サイボーグ部隊が降り立った。標的は、高次元知性体が人間と融合した“憑依体”。その暴走に対しなす術もなく倒れゆく隊員の眼前に、突如青い炎を曳いて少女ニーナが現れた。自身も憑依体となりながら理性を保つニーナと協力し、隊員たちは世界各地の憑依体に挑む……第6回創元SF短編賞受賞作にはじまる本格アクションSF。解説=堺 三保 ■目次 「神々の歩法」 「草原のサンタ・ムエルテ」 「エレファントな宇宙」 「レッド・ムーン・ライジング」
第5回
2014年ランドスケープと夏の定理
著者: 高島雄哉
第5回創元SF短編賞受賞作の長編化作品
地球随一の天才物理学者である気の強い姉に、なにかにつけて振りまわされるぼく。大学4年生だった夏に日本で行なわれた「あの実験」から3年、ぼくはまたしても姉に呼び出された。向かった先は宇宙空間――ラグランジュポイントL2に浮かぶ国際研究施設だ。姉はそこで誰にも知られることなく、宇宙論に関するある途轍もない実験を準備していた。第5回創元SF短編賞を受賞した表題作にはじまる全3話。新時代のハードSF。星雲賞候補作。
風牙
著者: 門田充宏
第5回創元SF短編賞受賞作を表題とする傑作連作短編集
人の記憶を取り出して他人にも理解できるように翻訳する技術が実用化された時代。その技術は特別な力を持ったインタープリタと呼ばれる人々によって実現されていた。珊瑚は優秀な若手インタープリタとして将来を嘱望され、さまざまな背景を持つ依頼人の記憶翻訳を手がけている。しかしその仕事は彼女自身のなかにある埋められない欠落と向き合うことでもあった――第5回創元SF短編賞を受賞した表題作にはじまる連作短編集。
第4回
2013年銀河風帆走
著者: 宮西建礼
第4回創元SF短編賞受賞作を表題とする傑作短編集・第45回日本SF大賞特別賞
ぼくらは星々を越えて飛ぶ。 人類の存続を賭けて。 別の銀河をめざす宇宙船たちを襲う 試練を描く表題作をはじめ ハードSFの俊英が放つ第一短編集 第四回創元SF短編賞受賞作収録 人類の存続を賭けて恒星間宇宙を飛ぶ、人格を持った宇宙船たちを襲う緊急事態(銀河風帆走)、地球に衝突するコースをとった小惑星の軌道をそらす計画に挑む高校生たち(もしもぼくらが生まれていたら)、史上初の恒星間宇宙船同士による“決闘”の行方(星海に没す)……第4回創元SF短編賞を受賞した表題作をはじめ、書き下ろし1編を含む計5編を収録した、日本SF新時代の旗手が放つ瑞々しい感性に満ちた第一短編集。 ■収録作品 「もしもぼくらが生まれていたら」 地球に衝突する小惑星の軌道を逸らす計画に挑む高校生たち 「されど星は流れる」 パンデミックの最中に系外流星を観測しようとする天文部の挑戦 「冬にあらがう」 破局的噴火がもたらす食料枯渇に化学部の二人+AIが立ち向かう 「星海に没す」(書き下ろし) 史上初の恒星間宇宙船同士による“一騎討ち”の行方
第2回
2011年皆勤の徒
著者: 酉島伝法
第2回創元SF短編賞受賞作収録・第34回日本SF大賞受賞
第2回創元SF短編賞受賞作に始まる幻惑世界全4編。卓越した造語感覚と、圧倒的なイメージ喚起力を駆使して描かれる異形の未来。現代SFの到達点にして世界水準の傑作!
感応グラン=ギニョル
著者: 空木春宵
第2回創元SF短編賞佳作作家の鮮烈なデビュー作品集
わたしの躰は、わたしのモノだ。 躰の痛みもわたしのモノだ。 創元SF短編賞出身の 鬼才のデビュー作品集ついに文庫化 昭和初期、浅草六区の片隅の芝居小屋。ここでは夜ごと、少女たちによる残酷劇が演じられていた。ある日、完璧な美貌を持つ新入りがやってくる。本来、ここにそんな少女は存在してはいけないはずなのに。彼女の秘密が明らかになるとき、〈復讐〉が始まる。退廃と奇想、呪縛と変容。唯一無二の世界を築き上げる創元SF短編賞出身の鬼才、空木春宵のデビュー作品集がついに文庫化! 解説=橋本輝幸 ■収録作品 「感応グラン=ギニョル」 「地獄を縫い取る」 「メタモルフォシスの龍」 「徒花物語」 「Rampo Sicks」
第1回
2010年あがり
著者: 松崎有理
第1回創元SF短編賞受賞作収録・著者第1短編集
【第1回創元SF短編賞受賞】 大胆にして繊細、理系女子の著者ならではの奇想SF連作集。〈北の街〉にある蛸足大学の研究室は今日もSFの舞台に。理科系のセンスに満ちたアイデア派の新鋭が贈る全6編。 文庫版では1作追加収録。
盤上の夜
著者: 宮内悠介
第1回創元SF短編賞山田正紀賞・第33回日本SF大賞・直木賞候補
第33回日本SF大賞受賞作。第1回創元SF短編賞で山田正紀賞を贈られた表題作にはじまる全6編。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋……対局の果てに、人知を超えたものが現出する。2010年代を牽引する新しい波。解説=冲方丁
うどん キツネつきの
著者: 高山羽根子
第1回創元SF短編賞佳作収録・のちに芥川賞を受賞した著者の原点
犬に似た奇妙な生き物を育てる三姉妹の人生をユーモラスに描き、第1回創元SF短編賞佳作となった表題作、郊外のぼろアパートの住人たちの可笑しな日々「シキ零レイ零 ミドリ荘」、十五人姉妹が暮らす孤島を見舞った異常事態「母のいる島」、ウェブ上に現れた子供の日記から始まるシュールな冒険「おやすみラジオ」、ねぶたの街・青森を舞台に時を超えて紡がれる幻想譚「巨きなものの還る場所」の全五編を収録。
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日本SF大賞
1980年に日本SF作家クラブによって創設された、プロ作家・作品を対象とする日本SF界の年間最高峰文学賞。前年9月から当年8月までに発表されたあらゆるSF作品の中から選考され、歴代受賞作には日本エンターテインメント史・現代文学史を塗り替えた至高の傑作群が並びます。(※当サイトは書籍を対象とするため、映画作品そのものが受賞した第17回・第25回は除外しています)
星雲賞
1970年に創設された、日本の「ヒューゴー賞」に相当する国内最古・最大のファン投票によるSF賞。前年に刊行・発表された作品の中から日本SF大会参加者の投票によって選出されます。日本長編部門・海外長編部門の受賞作は、SFファンが熱狂的に支持した国内外の不朽の名作・最先端の傑作を網羅しています。
ハヤカワ・SFコンテスト
SF専門出版の最大手・早川書房が主催する国内最高峰の長編SF公募新人賞。2013年に新世代の才能発掘を目指して再開されて以来、ハードSF、サイバーパンク、スペキュレイティブ・フィクションまで、現代日本SFの最前線を切り拓く新世代の気鋭作家を多数輩出し続けています。